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IG証券クライアントセンチメントの見方を初心者向けに解説

 投資系YouTuberの高橋ダンさんが動画の中で、よくIG証券が提供しているDailyFXというサイトのクライアントセンチメント(顧客センチメント)を分析しています。

 この記事では、クライアントセンチメントの見方をわかりやすく紹介します。

センチメント指数はどこで見るの?

 IG証券が運営しているDAILYFXというサイトの「IGクライアントセンチメントのレポート」というところで、センチメントをチェックすることができます。下記のこちらのサイトです。

www.dailyfx.com

 DAILYFXでは、株、各種為替のFX、コモディティなどのセンチメント指数のレポートを毎日配信しています。

センチメントとは?

 センチメントというのは、IG証券の口座を持つ個人投資家の取引を集計して、ネットロングとネットショートがどれくらいの割合なのかを示すものです。

 例えば、センチメントが50%であれば、ロングポジションの個人投資家とショートポジションの個人投資家の数は、ちょうど半々ということです。

 センチメントが30%であれば、「ロングポジションを保有している個人投資家の数」:「ショートポジションを保有している個人投資家の数」=3:7ということになります。

 逆にセンチメントが70%であれば、「ロングポジションを保有している個人投資家の数」:「ショートポジションを保有している個人投資家の数」=7:3ということになります。

 センチメントは、あくまでも「ポジションを保有する投資家の数」の分析であって、残高を比較しているものではありませんので、注意してください。大きなポジションを持っている人も、少ないポジションを持っている人も、1人1票ということです。

センチメントのグラフの見方

 では具体的にドル円のFXのセンチメント(2022年11月19日時点)を見てみましょう。こちらのページでは、毎日クライアントセンチメントのグラフを更新しています。

IG証券のセンチメントレポートより(2022年11月19日)

 このチャートは、よく高橋ダンさんのYouTubeで見かけるチャートですね。

 上半分のチャートは、ドル円価格とポジションの割合を示しています。ロウソクチャートがドル円(左軸)で、赤の太線(右軸)がネットロングの割合です。

 下半分のチャートは、ロングの投資家の数(青の線)と、ショートの投資家の数(赤の線)の推移を示しています。

 

●まず、上半分のチャートを詳しく見てます。

IG証券のセンチメントレポートより(2022年11月19日)

 2022年11月19日時点では、ドル円が140円付近で、センチメントは48%を示しています。つまり「ロングポジションの投資家の数」:「ショートポジションの投資家の数」=48:52ということになります。

 

●次に下半分のチャートを詳しく見てみます。

IG証券のセンチメントレポートより(2022年11月19日)

 このチャートを見ると、2022年10月中旬以降ショートのポジションの投資家の数(赤の線)が大きく減少して、現時点(11月19日時点)では1100人ぐらいが、ドル円でショートのポジションをとっていることがわかります。

 一方でロングのポジションは10月中旬以降増えてきていることがわかり、1000人ぐらいが、ドル円でロングポジションをとっていることがわかります。

センチメント指数と価格はどんな関係?

 センチメントは価格は、逆に動く傾向にあると、IG証券は言っています。

 もう一度上のグラフを見ながら説明すると、ドル円のFXで言うと下記の関係にあるということです。

 

センチメント(赤い太線)が上昇→ドル円は下がる

センチメント(赤い太線)が下降→ドル円は上がる

 

 このチャートの右側では、センチメント(赤い線)が上昇していき、反対にドル円が下がっていっているのがわかりますね。

 逆にセンチメント(赤い線)が下降している局面では、ドル円が上昇しているのが見て取れます。

なぜセンチメント指数と価格は逆に動く?

 ロングポジションを持つ投資家が増えて、ショートポジションを持つ投資家が減るほど、ドル円は下がっていくので、「反対に動くのはなぜ?」と思う人も多いのではないでしょうか。

 IG証券によると理由は二つあります。

理由1:個人投資家逆張りをする

 センチメントデータの対象者である個人投資家の大半は、トレンド相場に逆らう傾向にあるようです。これは論理というより人間の性質に近いものです。

 個人投資家ほど、上がれば売って、下がると買うという、トレンド相場において逆張りをする傾向にあるということです。マーケットの天井や大底を捉えようとしてしまうのです。

理由2:トレードを手仕舞う

 マーケットが上昇トレンドにあり、センチメントが圧倒的にショートの場合、これらのショートトレーダーの全員がポジションを手仕舞う時に反対の動き、つまり決済するために買う必要があります。

 ストップまたはリミットに達した時または手動で決済する際に「買い」がともない、これは価格を上昇させるのです。ショートトレーダーがロングトレーダーより大幅に多い時、ショートトレーダーは最終的にそのポジションを手仕舞いするために買わなくてはならず、そこで買いのモメンタムが生じます。

 

 もう少し詳しい理由が知りたい人は、下記のIG証券の記事に書かれてありますので、チェックしてみてください。

センチメント分析を使って投資で大衆の逆張りをする方法を解説!