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ノムさんが試合前のミーティングで高津臣吾に語っていた驚くべき野球哲学

先日野村克也さんが亡くなりました。

今シーズンからヤクルトの1軍監督となった高津臣吾さんが、キャンプ先で取材に応じて、涙を流してコメントしているニュースが印象的でした。

mainichi.jp

 

高津監督は、野村克也氏がヤクルトの監督をしていた時に、クローザーとしてヤクルトで活躍していた姿が印象的で、大好きな投手でした。

サイドスロー(アンダー?)の緩い球で、強打者を抑える姿が印象的で、90年代のヤクルト黄金期を支えた素晴らしい選手でした。

とにかくそのころのヤクルトには、古田をはじめとした個性的な選手が揃っていて、実力だけでなく、ファンを引きつける不思議な魅力がありました。

 

なぜ90年代のヤクルトの野球は、ファンを熱狂させたのか?

高津監督は、2018年に出版した本で、当時の野村監督のことを振り返っています。

僕は「野村野球」がすごく好きだ。

なぜなら、野村監督は野球の奥深さをとことん追求していたからである。(中略)

あらゆる要素を考えて野球をするのが、僕には楽しかった。

 

いまでも印象に残っているのは、

「フルカウントになった時、投手と打者、どっちが有利か考えてみよう」

(中略)

キャンプの夜、1時間以上、ひとつのカウントについて監督がいろいろと解説していく。僕は、どのカウントについても新鮮な気持ちで聞いていた。

シーズンに入っても、ミーティングは続いた。野村野球の真髄は、実際の試合に入るまでの準備にある。

 

野村監督は、ある意味「世界一」だった。(中略)試合前のミーティングを1時間から1時間半かけて行い、相手の打者・投手を丸裸にするなんてことは、世界中のどこでも行われていない。

ーー『二軍監督の仕事』(高津臣吾・著)

 

日本のプロ野球だけでなく、メージャーリーグ、韓国プロ野球台湾プロ野球と、世界中の野球を経験した高津さんが、野村監督の野球は「世界一」だと言っています。

 

それほど、考え抜かれたオリジナリティーのある野球だったからこそ、90年代のヤクルトはファンを熱狂させたのだと思います。

 

高津監督は、昨年まで2軍監督を務め、今シーズンから1軍監督を務めています。

昨年6位だったヤクルトの今シーズンの逆襲に期待します。

 

ちなみに私は、ヤクルトファンではありません。