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『世にも奇妙な君物語』(朝井リョウ)が面白い

 

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

 

 

こんな人にオススメ

・ライトなミステリが好き

・どんでん返しで裏切られたい!

・気楽に、暇つぶしで小説を読みたい(1本30分〜1時間くらいで読める短編が5つです)

・じっくり読むというより、とにかく物語の展開を追うのが好き。

 

どんでん返しがめちゃくちゃ気持ちいい

5つの短編全てにビックリするようなどんでん返しが仕掛けられていた。

すべてに共通するのは、次のような物語の展開。

 

劣等感やトラウマを持つ主人公が、自分の抱える悩みと奮闘しながら、ひとつ人生の壁を越えようとする。

 

これ自体は、物語の定番の構造ですね。

 

読者は、このストーリーに沿って、弱い立場にある主人公に肩入れする。

わかりやすく言うと、「半沢直樹、負けるな!頑張れ!」みたいな。

 

クライマックスが近づくにつれて、

「おっ、これは主人公が壁を越えかけてるんじゃないか」的な雰囲気になってくる。

  

しかし、最後の最後で突き落とす。

突き落とすどころか、叩き潰す。

「人生、そんなに甘くねえよ。そんな簡単にいくもんか」

 

予想できない方向から、物語をひっくり返されて、

シンプルにエンタメとして面白いです。