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アブダクションの意味をわかりやすく解説。演繹法、帰納法との違いは?

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最近よくビジネスの場面でアブダクションという言葉を耳にします。

アブダクション」とは、どういう意味か説明できるでしょうか?

 

アブダクションとは、演繹法帰納法と並ぶ「推論」の一種です。

 

推論というのは、あまり聞き馴染みのない言葉ですよね。

 

「自分の意見」や「自分の仮説」を説明する際に、もっともらしく聞こえるようにするためのテクニックだと思ってください。

 

演繹法(デダクション)」や「帰納法(インダクション)」と比較することで、理解しやすくなるので、3つを順番に説明していきましょう。

 

 

 

■推論の方法1 「演繹法」とは?

演繹法(deduction:デダクション)とは、いわゆる「三段論法」による推論です。

 

「前提を真と認めたら、結論も真と認めざる得ない論理展開」のことです。

 

なんだか難しく聞こえますが、誰でも日常的に使っている考え方です。

 

演繹法の具体例1

 【前提1】

 ラーメンはカロリーが高い。

 

【前提2】

 カロリーが高いものを食べると太る。

 

【推論】

 ラーメンを食べると太る。

 

いわゆる三段論法の形ですね。

 

一言で「ラーメンを食べると太る!」とだけ言われるよりも、このように2つの前提をもとに説明された方が、説得力がある気がしますよね。

 

ただし、騙されやすい人は、注意も必要です。三段論法は多くの詐欺師が使う常套手段です。

 

次を見てください。

 

演繹法の具体例2

【前提1】

優しい人は、感受性が豊かな人だ。

 

【前提2】

彼は優しい人だ。

 

【推論】

よって、彼は感受性が豊かな人だ。

 

一瞬うなずいてしまいそうですが、落とし穴があります。

 

【前提1】は、妥当でしょうか。

 

優しくても「鈍感な人」はたくさんいます。

 

そのため、【前提1】が間違っていると、導き出される【推論】も間違ってしまうということです。

 

■推論の方法2 「帰納法」とは?

帰納法(indction:インダクション)とは、複数の事実(前提)から、共通点を見つけて、一般論を導く方法です。

 

これも多くの人が日常的に使っている考え方です。

 

帰納法の具体例1

【事実1】

 ラーメン好きのAさんは、太っている。

 

【事実2】

 ラーメン好きのBさんは、太っている。

 

【事実3】

 ラーメン好きのCさんは、太っている。

 

【推論】

 ラーメンを食べると太る。

 

このように共通点から、一般法則を見つけるのが、帰納法です。

 

こちらの場合も、一言で「ラーメンは太る!」と言われるよりも、このように説明される方が説得力が断然高いです。

 

ただし、騙されやすい人は、帰納法にも注意が必要です。

 

次を見てください。

 

帰納法の具体例2

【事実1】

アメリカ人のジョンは、秋でも半袖だ。

 

【事実2】

アメリカ人のスミスも、秋なのに半袖だ。

 

【事実3】

アメリカ人のトムは、秋でも半袖半パンだ。

 

【推論】

アメリカ人は、寒さに強いのだろう。

 

アメリカ人って、みんなそうなの?」ってなりますよね。

 

帰納法では、サンプル数が少ないほど、推論の妥当性が弱くなります。

 

■推論の方法3 「アブダクション」とは?

演繹法帰納法は知ってる人も多いと思いますが、アブダクションは知らない人も結構いるのではないでしょうか。

 

アブダクションとは、「観測できる事実」や「普遍的な事象」から、「観測不可能な原因」を推論する方法です。

 

具体例を見てみましょう。

 

アブダクションの具体例1

【観測できる事実】

 家の近くのラーメン屋の店員は、全員太っている。

 

【普遍的な事象】

 ラーメンを食べると太りやすい。

 

【推論】

 あの店の店員はみな、ラーメンばかり食べているだろう。

 

「店員がラーメンばかり食べているかどうか」は、ストーカーでもしない限り 、観測不可能ですよね。

 

しかし、「観測した事実」と「普遍的な法則」を使って、もっともらしい仮説を立てることができるのです。

 

これがアブダクションです。

 

単に「あの店の店員はみな、ラーメンばかり食べているだろう」と言うだけでは、説得力はありません。

 

しかし、「観測した事実」と「普遍的な法則」を組み合わせることで、推論が急に説得力を増すのです。

 

アブダクションをさらに知りたい人は、こちらのビジネス書がオススメです。 

 

アブダクションの具体例や使い方が、わかりやすく書かれています。

 

問題解決力を高める「推論」の技術

問題解決力を高める「推論」の技術

 

 

 

 

 

まとめ

 ・「推論」には、3種類があります。「演繹法」「帰納法」「アブダクション」です。

 

・「推論」を使えれば、説得力を大きく向上させることができます。

 

・「自分の意見を伝える」ことに自身がない人には、『推論の技術』という本がおすすめです。相手から「なるほど!」と言ってもらえる確率がグーンと高まります。

 

 

 さらに上級者の人は、こちらにも豊富なアブダクションの具体例が満載ですのでオススメです。

 

アブダクション―仮説と発見の論理

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  • 作者:米盛 裕二
  • 発売日: 2007/09/20
  • メディア: 単行本
 

 

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