資本金0円から、年商800億円へ。モンベル創業者のすごい行動力と決断力
モンベル創業者の本を読んだのですが、めちゃくちゃアツくて面白い、胸を打つ本です。
モンベルってどんな会社?
モンベルは、年商800億円、従業員数約1000人の大企業です。
日本の企業です。外国の企業ではありません。
2019年時点では、全国に約130店舗を持ち、グループ全体で売上高840億円(モンベルのホームページよれば、2020年度の年商は850億円)。
登山洋品店としては、日本最大規模の企業です。
ちなみにモンベルは上場企業ではありません。
2018年3月2日の東洋経済オンラインの取材で、「上場するつもりはありません」と回答しています。
上場したら、株主の意見や営利目的の戦略を実行しなければならないため、それが嫌だということのようです。
私も時々登山に行きますが、モンベルのウェアとパンツを持っています。
めちゃくちゃ気に入ってます。
創業者・辰野勇がめちゃくちゃすごい
利益の追求だけでなく、辰野勇の信念に基づいて意思決定をしてきた会社だということがわかる1冊です。
創業者の辰野勇は、もともと登山家でした。
自分の登山家としての経験や、登山グッズ店での実務経験をもとに、モンベルを創業したのです。
とにかく行動力が凄まじい。
創業当時、全く国内のビジネスを構築できてない段階から、海外に行って、自分が開発した商品を売り込む。
売り込む方法は超シンプル。
下調べもそこそこに、ひとまず外国に行ってみて、登山関連の店を探して、飛び込み営業。
「日本から来ました。私はクライマーです。そんな私が作ったこんな商品どうですか?」
こんな感じで、ドイツやアメリカでの販売ルートを開拓しちゃいます。
とにかく、行動力が全てだなと本当に思わされます。
モンベルとパタゴニアの関係
ちなみに、アメリカ発のグローバルな登山用具メーカーといえば
パタゴニアの創業者もイヴォン・シュイナードも登山家で、この人の経営哲学もめちゃくちゃ面白いです。
社員をサーフィンに行かせよう。
すごい印象的なタイトルの経営書です……
モンベルの辰野さんは、パタゴニアのイヴォン・シュイナードさんにアメリカに呼ばれた際、商談の前に一緒に波乗りをしています。
社員だけじゃなく、取引先の社長もサーフィンに行かせてます。
(※正確にはカヤックです)
モンベルとパタゴニアは業務を提携し、パタゴニアの代理店契約で、モンベルは業績を伸ばします。
一時的に儲かったとしても、やめるべきことはやめる
一時期モンベルの総売上の25%をパタゴニア商品の売上が占めるようになりますが、ここで辰野さんは、パタゴニアとの契約を打ち切ります。
理由は、他社ブランドに依存したくないから。
儲かってるけど、やめる。ということです。
この決断にまつわる話は、めちゃくちゃ面白いので、少しでも興味が湧いたら読んでみることをお勧めします。
「モンベル7つの決断(辰野勇さん)」これはいい本だ。
— ぼんち (@bon_de_cat) 2016年1月23日
もともとモンベル製品を愛用しているが、ますます愛着が湧いた。経営者はやっぱり、こんな風に格好よくあるべきだと思った。 pic.twitter.com/fziLAGbmw4
モンベル7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏 辰野勇さん著 読了
— 長崎祥吾💉💉💉💉ワコ歯科・矯正歯科クリニック (@nodril_dentist) 2015年11月10日
なかなか面白かった
私もモンベル製品には随分お世話になっているが、海外のメーカーだと思い込んでいた。国産だったのね。
今後もよろしくお願いします。 pic.twitter.com/bRpyCdkWai
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