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【米国株の優良銘柄】インテュイティブ・サージカル

ダ・ヴィンチ」で有名な外科手術支援ロボットシステムを開発・製造するインテュイティブ・サージカル(ISRG)を紹介します。

 

2020年は、パンデミックの影響で手術の延期が発生し、業績を落としていましたが、2021年は再び業績を拡大している注目のグローバル企業です。

 

 

インテュイティブ・サージカルは何をやっている会社?

ダ・ヴィンチ」という名称の外科手術支援ロボットシステムが有名です。

www.youtube.com

 

ロボットを使うことで、正確で素早く、患者の体に負担の少ない外科手術を実現することができます。

 

日本でも、ダ・ヴィンチの導入は進んでいて、前立腺がんのほとんどの手術は、ロボットで行われています。

 

前立腺がん、腎臓がん、肺がん、直腸がん、食道がんなどは、ロボット手術に対して保険が適用されます。

 

ロボットで手術するというのが、当たり前の時代がやってきています。

 

その他、ダ・ヴィンチにつけるインストゥルメント(内視鏡内視鏡開創器具・解剖用器具、はさみ、外科用メス、鉗子、持針器、電気焼灼器、 超音波カッター、その他の手術用具)を製造し、世界各地で事業を展開しています。

 

ダ・ヴィンチの保守運用サービスも行っています。

 

ダ・ヴィンチ手術システムの2021年上半期末時点での設置台数は、全世界で6,335台でした(大半が米国内に設置されています)。*1

 

インテュイティブ・サージカルの強みは?

圧倒的な先行者利益

手術支援ロボットの分野における競合他社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンや、メドトロニックです。日本では川崎重工業です。

 

しかし、参入は遅れています。

 

すべての競合他社の外科手術支援ロボット設置台数を合計してもインテュイティブには及びません。

 

インテュイティブ・サージカルには、圧倒的な先行者利益があります。

 

手術システムの設置費用(50万~250万ドル)の高さ、外科医を対象とするトレーニング、過去20年間で築き上げた病院との信頼関係により、顧客を長期的かつ効果的に囲い込んでいます。

 

営業利益率の改善

また、営業利益率が時間の経過とともに改善する仕組みになっていることも強みです。

 

ダ・ヴィンチ手術システムを当初販売した時点では、その売上高が同社の収入の大部分を構成します。

 

ダ・ヴィンチは、製造コストが高くつく複雑なシステムであり、利益率はそれほど高くありません。

 

しかし、時間が経つにつれて、売上高の大半が「インストゥルメントの販売」と「システムの保守サービス」から生みだされるようになります。

 

インストゥルメントとは、手術のたびに交換しなければならない、メスやハサミ、鉗子のことです。

 

インストゥルメント販売や保守サービスの利益率は相対的に高く、同社の増益に貢献しています。

 

実質的には、サブスクリプションサービスのようなビジネスモデルになっています。

 

業績は?

パンデミックによる外科手術の延期で、2020年は業績を落としましたが、売上高、営業利益とも、これまでずっと右肩上がりに成長している企業です。

 

2020年は、売上高が43.58億ドル、営業利益は10.50億ドル。

 

ちなみに2014年は、売上高21.38億ドルで、2014年〜2019年まで毎年売上高を10%から20%伸ばしてきました。

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Kabutan 米国株より

 

四半期決算を見ると、2020年6月期(2Q)は、パンデミックの影響で業績を落としましたが、その後再び業績を伸ばしてきています。

 

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Kabutan 米国株より

インテュイティブ・サージカルの決算まとめ

2021年第3四半期(7月-9月期)

非常に良い決算でした。

https://isrg.intuitive.com/static-files/8b2cf45a-fd9d-4358-ad04-115fc9747b5e

売上高

◎売上高: 14.0 億ドル(前年同期比 30%増)

市場予想の 13.9 億ドルを上回りました。

 

◎手術ロボット「ダ・ヴィンチ」売上台数: 336 台(前年同期比 72%増、前年同期は 195 台)

EPS

◎EPS(1 株当たり利益):1.19 ドル

市場予想の1.17 ドルを上回りました。

ガイダンス

21 年度通期ベースガイダンス

・手術件数の成長予想:27%-29%(当初は 27%-30%予想だった)

売上総利益率:71%-71.5%

・営業費用:17%-19%増加