【3分でわかる】アマゾンアグリゲーターとは?
ここ最近、アマゾン・アグリゲーター(Amazon aggregator)というビジネスが急激に伸びているですが、日本ではアグリゲーターに関する情報がなかったので、解説したいと思います。
アマゾン・アグリゲーターとは?
アマゾン・アグリゲーターとは、アマゾンのマーケットプレイスに出品しているセラー(ブランド、小売業者)を買収して、統合している会社のことです。
アマゾンに出品する小規模ブランドは、例え良い製品を持っていても、成長を遂げるうえで、生産・配送・価格などの最適化、広告展開など、さまざまな課題に直面します。
アグリゲーターは、こういったポテンシャルのある小規模なブランド(小規模の小売業者)を買収して、マーケティングや物流データのノウハウ、資金力を背景に、小規模ビジネスの拡大を実現させていきます。
そのブランドの製品の品質を向上させたり、ITのインフラを導入することで、収益を向上させます。中小小売業者が、単独では実現できなかった成長の機会を提供するのです。
CNBCがアグリゲーターを特集した動画です。(2021年8月8日公開)
こちらが上の動画に関するCNBCの特集記事です。内容は動画と一緒です。
この特集によると、ラスベガスでは国内のアグリゲーターとセラーが一堂に会する大きなイベントが行われているそうです。
Acqucoというアグリゲーターは、セラーを紹介してくれた人に、その後買収が成立すれば「テスラのモデルY」をプレゼントするというキャンペーンをしていたそうです。
それくらい、アグリゲーターは、めちゃくちゃホットで景気の良いビジネスのようです。
アグリゲーターの会社には、どんな会社があるの?
ここ数年で60社を超えるアマゾン・アグリゲーターが誕生し、多額の資金調達を行なっています。
Thrasio(セラシオ)やPerch(パーチ)という会社がトップのアグリゲーターで、Elevate Brands、Acquco、Moonshotなども急成長している会社です。
Thrasioは、2018年に創業したスタートアップで、アグリゲーター業界最大級の会社です。これまでに、17.5億ドルの資金調達を行なっており、125のブランドを参加にしています。(2021年8月現在)
例えば、フィットネス機器ブランド「Beast Gear」は、Thrasioが買収して成功した代表的な事例です。
同じくアグリゲーター業界最大級の会社であるPerchは2019年に創業しました。これまでに9億ドルの資金調達を行い、70以上のブランドを傘下にしています。(2021年8月現在)
日本のアグリゲーターとしては、「株式会社いつも」という会社があります。