メタバースとは?上昇期待の米国株もわかりやすく解説
2022年以降、最大の株式投資のテーマが「メタバース」になりそうです。
現時点では、「メタバースって言葉だけ聞くけど、一体何だ?」という人が多いと思います。
しかし、世の中を変える画期的なサービスが現れる時というのは、そういうものだと思います。
スマホであれ、SNSであれ、仮想通貨であれ、最初に出てきた時は、未知のものでしたが、徐々に進化していって、今では当たり前のものになっています。
今からメタバース関連の銘柄に投資しておけば、数年後には、大きく株価が伸びている可能性があるのではないでしょうか。
米国株投資が好きな人であれば、間違いなく監視しておかなければいけないテーマでしょう。
メタバースとは?
メタバース(metaverse)とは、コンピューターやネットワークの中に構築された現実世界とは異なる仮想空間やそのサービスのことです。
英語の「超(Meta)」と「宇宙(Universe)」を組み合わせた造語です。
ニール・スティーヴンスンが1992年発表したSF小説『スノウ・クラッシュ』が原典となっています。近未来の米国を描いた作品です。
次の動画は、マークザッカーバーグが、自社のhorizon workroomsで、スピーチをしている様子です。
こんな風に、仮想空間上に自分のアバター(分身)を置いて、人とコミュニケーションをとることができるのがメタバースです。
アバターがさまざまな行動(遊びやビジネスなど)を行います。また、3Dゴーグルを装着することによって、VR、AR体験が可能になります。
株価上昇が期待されるメタバース関連銘柄リスト
Meta Platforms(FB) メタ・プラットフォームズ
Facebookは2021年9月、VRヘッドセット「Oqulus Quest2」のビジネス会議用ソフト「Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)」を公開しました。(上の動画が、Horizon Workroomsです)
さらに、2021年10月に社名をMeta Platformsに変更し、 今後は、メタバースを主力事業として、メタバース開発のために毎年100億ドル以上投資していくと宣言しています。
メタ・プラットフォームズは、2021年10月25日に開催された2021年12月期3Q決算の決算電話会議の席上で、2021年12月期から年間100億ドル以上をメタバースに投資すること、2022年12月期の設備投資が2021年12月期の190億ドルを大きく上回る290億~340億ドルになり、その中心はデータセンター投資とネットワーク投資になることを明らかにしました。
投資額の大きさから考えると、いずれはフェイスブックのデイリーアクセスユーザー数19.3億人(2021年12月期3Q)をまるまる収容することができるような仮想空間ネットワークを構築することになると予想されます。*1
Microsoft(MSFT) マイクロソフト
マイクロソフトは、2022年にメタバース「Mesh for Microsoft Teams」の提供開始を予定しています。
次の動画は、マイクロソフトのメタバース「Mesh for Microsoft Teams」の映像です。
www.youtube.com この動画のように仮想空間で会議をしたり、プロジェクトを動かしたりすることができるようになるようです。なんだかめちゃくちゃ楽しそうです。
Mesh for Microsoft Teams は、物理的に異なる場所にいる人々が、共通のホログラフィック エクスペリエンスを通して共同作業に参加できる Microsoft Mesh の Mixed Reality (複合現実) 機能と、仮想会議への参加やチャット送信、共有ドキュメント上でのコラボレーションなどを可能にする Teams の生産性ツールが融合されたものです。
(中略)スマートフォン、ノート PC、Mixed Reality ヘッドセットからだれもがアクセスできる Mesh for Microsoft Teams は、オンライン会議がよりパーソナルで、魅力的で、楽しくなるよう設計されています。*2
NVIDIA(NVDA) エヌビディア
エヌビディアの主力事業は、半導体の製造販売ですが、メタバースのプラットフォームである「NVIDIA Omniverse(エヌビディア・オムニバース)」を提供しています。
2020年12月にオープンベータのリリースが始まり、2021年11月に「Omniverse Enterprise(オムニバース・エンタープライズ)」を世界中で一般向けに販売開始しました。
「NVIDIA Omniverse」は、いわば開発ソフトです。
3Dデザイナーやエンジニアが、デザインツール、アセット、プロジェクトを接続し、共有の仮想空間で開発を行うことができます。
複数のチームメンバーで取り組む開発業務を、点在した拠点やテレワーク環境でも共有し、協業できるプラットフォームです。
3Dデザインは建築や土木、エンタメやゲーム、製品や工業デザイン、科学技術計算やシミュレーション、ロボットや自動運転開発など、幅広い分野で活用が始まっています。
次の動画は、「NVIDIA Omniverse」の映像です。
Apple(AAPL) アップル
アップルは新製品について沈黙を守ることで知られていますが、バンク・オブ・アメリカは同社が、2022年末から2023年初めまでに、ARとVR(仮想現実)のための新たなヘッドセットを発売すると予測しています。*3
Apple情報に詳しい「天風国際証券(TF International Securities)」のアナリスト、郭明祺(ミンチー・クオ)も、Appleが2022年第4四半期にもAR(拡張現実)ヘッドセットをリリースすると予測しています。
このARヘッドセットには、Macに搭載される「M1チップ」と同等の性能を持つチップとソニーの4Kマイクロ有機ELディスプレイが搭載される見込み。
クオ氏によると、Appleは今後10年以内にこのARヘッドセットをiPhoneと置き換えることを視野に入れており、10億台以上が出荷される可能性があるといいます。*4
Roblox(RBLX) ロブロックス
ロブロックスは、子供向け中心にスマホゲームを展開している会社です。
以前からメタバースへ注力しており、自社のメタバース空間の中にナイキ、ライブネーション・エンタテインメントが出店しています。
Unity(U) ユニティ
ユニティは3Dゲームエンジン(ゲームを作るツール)「Unity(ユニティ)」を開発している企業です。
「ポケモンGo」、「スーパーマリオラン」、「Among US」など、さまざまなゲームアプリがユニティで開発されています。
ユニティを使えば、3D空間に自分でオブジェクトを置いて、好きなようにデザインしたり、プログラムで動かしたりことができるので、当然メタバースと相性が良いことはイメージできると思います。
私もUnityを使ってみたことがありますが、プログラミングがあまりわからなくても、直感的に使うことができました。
ユニティのCEOジョン・リカテロは、2021年第2四半期決算報告で「Unityはメタバースを定義し、その創造と運営のリードを助ける主要プレイヤーになるだろう」と表明しています。*5
現在メタバース関連銘柄をピックアップしてみました。現状は、メタ・プラットフォームズとマイクロソフトが最も有力ではないでしょうか。
引き続き、注視しながらリストを更新していきたいと思います。